ガイガーカウンターのキットはおかしい
自分でガイガーカウンターの回路を組めるようになると、この前買ったガイガーカウンターのキット (Chaney electronics の c6979) の回路がおかしいことがわかってきた。
息を吹きかけるだけでLEDが点きっぱになって反応しなくなるし、25mA も食ってるから、おかいいとは思ったのだが。
こういう商品の回路図を晒していいのかよくわからないが、$89.95 もする割には酷い回路だと思うのでさらしてみる。(値は別紙だし問題無いはず。)
まず、高圧側のグランドが浮いている。なのに信号検出する FET (Q2) も TR (Q3) もグランドは低圧側のグランドに繋げている。トランス (T1) の中の浮遊容量で結合されているのだとは思うが、そんな結合をあてにされた回路じゃ困る。温度や湿度にすごく依存してしまう。息を吹きかけただけで動作しなくなるのは、このせいだと思う。自分の回路ではグランドは共通にして安定しているし、他の回路を見ても共通になっているのしか見つからない。
高圧側の電圧を平滑するコンデンサーが無い。1KV 3300pF なコンデンサをを付けるだけで、結構安定するようになった。いくつかのガイガーカウンターの回路を見たが、省略しているのはこのキットだけ。平滑しないと電圧が下がったタイミングでは検出ができないはず。電力ももったいない。
高圧発生用のパルスはタイマー IC 555 から出してるが、6pin と 7pin を直結してるのはおかしい。小学生の頃から 555 を使ってるので、なんとなくおかしいと感じただけだけど、秋月のキットの回路を見ると 100Ωが入っていて、100~180Ωの間で調整することになっているので、やっぱりおかしいと思う。この抵抗でパルス幅を決める。値はトランス (T1) に依存するので、0Ωでもいいと言えばいいもかもしれないけど、、、
GM 管のアノード側の抵抗 (R3) が低すぎる。100KΩになってる。GM 管 (SBM-20) の仕様では 1MΩ~5MΩ となっているし、実際に自分の回路では 1MΩ ではパルスが割れて2回検出されることがあり、3MΩは無いと安定しなかった。
。。。と、おかしいおかしいと書いてみたが、超ソフト屋な私はハードのことはたいしてわかってないので後学のためにツッコミを期待します。。。
自分の回路は、こちら。
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